記念写真離れて

 7月25日、ピースリレー日本海コースの引継ぎ式を行いました。今年は、新型コロナウイルス感染防止のため市内行進・平和の集いは残念ながら実施しませんでしたが、マスク着用・消毒、密に配慮し、屋外ステージで島根県から8名、鳥取県から14名参加し引継ぎをしました。

  当日は、早朝激しい雨が降りましたが、被爆75年の節目として私たちの平和への願いが届いたのか開催時には晴天に恵まれました。伊木隆司米子市長・大同久人日本生協連中四国地連局長からのメッセージを紹介し、鳥取県生協連松軒会長、島根県生協連矢倉会長よりエールを交換した後、リレー横断幕を引継ぎし、平和の取り組みを継承することを誓いました。

松軒会長矢倉会長今年、新型コロナウイルス、7月九州豪雨災害など災禍が続き、平和の取り組みを中止せざるを得ない状況でも、米中対立や朝鮮半島の情勢等東アジアの身近なところで紛争は未だに続いています。松軒会長は、NPT再検討会議の延期に触れ、不安な様々な工夫をしながらも、活動を継承し、ヒバクシャ国際署名の推進を目指すこと、また矢倉会長は、沖縄戦、沖縄県知事の不戦の誓いを紹介し、戦争体験者が少なくなるなか、ピースリレーの役割は大きく連携継承していくことを訴えました。あわせて、豪雨災害での災害ボランティア、新型コロナウイルス感染者への誹謗中傷にも触れられ、私たちの世界、社会の成熟度について考えさせられました。コロナ禍では、経済の先行きが不透明となる中、貧困、利己主義による国同士の確執も懸念され、新たな戦争の火種にならぬことを祈るばかりです。 

寂しい聴衆今年は、規模は縮小をせざるを得ませんでしたが、昨年参加者の「2020年につなげていきたい願い」(以下抜粋)想いを次年度へつなげることは出来ました。

○「自分にとって、平和とは何か」ということを考える機会をずっともうけていってほしいです。

○平和について自分なりの考えを持ったうえで参加し、他の参加者の考え、意見と照らし合わせて、どこが違うか、どこが同じか考えてみると平和への理解が深まると思います。

○平和はあたりまえのことではなく、勝ちとったものであり、平和 を守り抜くという決意をしたいと思った。 聴衆

○平和だけではなく、他のどんなことでも自分の思いはちゃんと人に伝わる形で発さないとダメだということは知っといてほしい